全国12蔵インタビュー!vol.2(果実のささやき・作・みむろ杉編)

先月行われたイベント(KAMPAI TO MEET)では、全国からたくさんの蔵元が集結。久しぶりのイベントということもあり沢山の方にご来場いただきました。「せっかくできたこの機会、より多くの方に蔵元の想いを伝えたい」と思ったオンライン店松丸、準備の合間を縫って計12の蔵元さんにインタビューをしてきました♪

第2回は、果実のささやき・作・みむろ杉編を公開です!

第1回の「山の井・来福・浅間山編」はこちらから ↓ ↓

● 埼玉県・麻原酒造

お話を伺ったのは営業担当の吉野さん。麻原酒造では「果実のささやき」シリーズを中心に、リキュールのラインナップが豊富です。今回のイベントで人気だったものを聞いてみると…

―― マンゴーや桃など、フルーツ感がたっぷり感じられるものが人気でしたね。また、桃の次にブドウなど飲み比べて楽しむ方も多かったです。「果実のささやき」はトライアルの意味も込めて多すぎず少なすぎない300mlのサイズにしているので、「ちょっと飲んでみたい」というライトな層にも届きやすいのではないかと思います。(吉野さん)

フルーツ好きな私も、ラインナップが豊富なので色々試してみたくなります!(松丸)
―― 10種類以上造ってますのでぜひ!(笑)そしてリキュールを飲んでみたことがきっかけになって、その次には日本酒にも興味を持ってもらう…そういう入り口になれればいいなと思います。いまの時代はネットやSNSの中にも色々な情報がありますが、「なかなか手に入らない」といった稀少性ではなく自分の感性でお酒を探してみると新しい発見があるんじゃないかと思います。いろんなお酒を自分で探して自分で飲んでみて、「自分はこれが美味しいと思う」というのもお酒のひとつの楽しみ方。自分で試してみたからこそ出会えるお酒もあると思います。(吉野さん)

お酒も人も一期一会。そんな新たな出会いを大切にしたいですね。ちなみにわたしのオススメは「檸檬サワーノモト」!気分に合わせて濃さを変えることができ、食中でさっぱり楽しめます。ぜひお試しあれ。

・ササナミ 檸檬サワーノモト


● 三重県・清水清三郎商店

インタビューに応えてくれたのは、蔵での仕込み経験を経てから現在お酒の出荷を担当している入社6年目の石井さん。実は石井さんは私と同期。それぞれ入社前の合同酒蔵研修で一緒のチームになり、造りの勉強や蔵の仕事のお手伝いをして以来6年ぶりの再会でした。さらに今回は入社2年目の伊勢さんと1年目の新開さんにも「作」の魅力を伺いました。

―― うちのお酒は比較的甘みが強くお酒単体でも楽しめるタイプですが、お料理にも合わせられる日本酒です。魚の煮付けや肉じゃがなど、お料理自体にも少し甘みがあると一体感が出ると思います。(石井さん)

なるほど、甘みと甘みを合わせるんですね…それは試してみたくなりました。ちなみに作はどんな方に飲んでみてほしいですか?(松丸)
―― 「日本酒は飲みづらそう」と思っている方にこそ飲んでみていただきたいです。実際僕は「作」を初めて飲んだ時にそれまで持っていたイメージが変わって、それが入社のきっかけになったので。まずはこれまで日本酒にあまり馴染みがなかった方に試してみてもらう…そんな機会を積極的に作っていきたいです。(新開さん)
―― 日本酒だからちょっと…っていう心の壁を作らず、ぜひ飲んでみてほしいですよね。(伊勢さん)
―― そうですね。飲んでみていただければ美味しさは伝わると思うので。これからは「日本酒」というくくりを抜け出したところでも美味しさを伝えていけるように、いろいろなイベントに参加してみたいと思いました。(石井さん)

フルーティーで飲みやすい「作」。個人的に、普段日本酒に馴染みのない友人にもオススメしやすい銘柄No.1です。「美味しいから飲んでみてほしい!」蔵人の皆さんのそんな純粋な想いが伝わってきました。

● 奈良県・今西酒造

今回も熱いお話を聞かせてくださったのは、今西酒造の14代当主・今西将之さん。今期もみむろ杉はさらに進化しているようで…

―― いま、各アイテムのアルコール度数をどんどん下げているのに加え、今年はポンプやホースを一新し、搾り機からかめ口への移動も全く空気に触れないようにしました。イメージとしては、今まではできたお酒に100%のガスが含まれているとしたら、絞って残り50%、ポンプで送って30%くらいになっていたのを、現在は絞って90%、ポンプで送って80%くらいで瓶詰めするような感じです。(今西さん)

より「軽くて美味しいお酒」になっているんですね!(松丸)
―― そうです。今期のお酒はとても鮮度が高い分ガスが入りやすくなりますが、その分お酒の変化が早くなってしまうので微調整して、今までよりも鮮度の高い「みむろ杉」になっています。さらに醪の発酵期間を長く、温度も低くすることによって飲んだ時に感じるお酒の密度感も凝縮しました。”穏やかな香りとフレッシュで味があって綺麗な酒”がコンセプトの「みむろ杉」。フレッシュ感に磨きがかかり、バランスも取れた味わいをぜひ楽しんでいただきたいです。(今西さん)

熱い想いがひしひしと伝わってくる今西さん。そんな今西さんにとって、お酒造りとは何でしょうか。(松丸)
―― 究極の自己表現、ですかね。売れているものやトレンドを追うのではなく、自分たちが何者で、何を表現したい蔵なのかを追求しようとしています。例えばいま、三輪山の水から乳酸菌を採取して酒造りに向く乳酸菌を見つけました。今後それも活用して、最終的にはすべて地のもので造っていければと思っています。酒の神が宿る三輪神社、その聖地だからこそきちんと美味しい液体を追求していきます。(今西さん)

日本酒の聖地・三輪を余すところなく表現するみむろ杉。今西さんのこだわりを知れば知るほど美味しく感じられますね!春にはみむろ杉ファン待望の「華きゅん オリガラミ 生」も3月に入荷予定ですのでぜひお楽しみに。

さらに、今回のイベントでも提供されていた「みむろ杉 Dio Abita」は松丸イチ押しの1本!低アルコールで軽さと飲みやすさ抜群、これまで何本買ったか分かりません(笑)「低アルコールはちょっと…」と思っている方にこそ飲んでいただきたい日本酒です。

・みむろ杉 Dio Abita ディオ アビータ 無濾過原酒


次はワイン&焼酎蔵編!今週金曜日に更新予定です。お楽しみに♪

\ 2月10日公開!/

第1回はこちら ↓ ↓